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連載シネマチャート

子供にヒトラーの名前をつける!? 男女5人が繰り広げる90分の大討論「お名前はアドルフ?」を採点!

シネマチャートドイツで誕生する男児の名前を“アドルフ”に!?

〈あらすじ〉

ボンに暮らす国語教師のエリザベト(カロリーネ・ペータース)と哲学者で大学教授の夫シュテファン(クリストフ=マリア・ヘルプスト)は、エリザベトの親友レネと、エリザベトの弟トーマスと、彼の子を妊娠中のアンナをディナーに招く。レネに続いて到着したトーマスが、間もなく誕生する男児の名前を“アドルフ”にすると発表する。3人は全力で止めにかかるがトーマスは折れず、知識や人生哲学をぶつけ合う討論が続く。遅れてアンナが到着すると、ある事実が発覚し、名付け問題を吹き飛ばす言い争いへと展開する。

〈解説〉

「名付け」に関する討論を入り口に、男女5人の本音や家族の秘密が暴かれていく会話劇。『ベルンの奇蹟』のゼーンケ・ヴォルトマン監督作。91分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆ドイツのトラウマ、ヒットラー。限定された一室でのセリフの応酬だが、息苦しさ無く笑いを誘う。90分というのも正解。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆役者の技量が安定していて緩急の付け方も巧いが、プロットの細工に頼り出すと、常套句やお約束が脂浮きする。惜しい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆冒頭のありふれた家族間のいざこざが、終盤、雪崩を打って笑えてやさしさに包まれる展開に。心の風船が割れるよう。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆キラキラネーム騒動から歴史認識をえぐり始める着想の面白さ。もっとガチな議論が濃厚に持続すればさらに良かった。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆弾かれたピンボールの如く役者がぶつかるとより深くなる巧妙な会話喜劇。ポランスキーの『おとなのけんか』を想起。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2018 Constantin Film Produktion GmbH

『お名前はアドルフ?』(米)
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中
http://www.cetera.co.jp/adolf/

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