「ある日突然長瀬と付き合ってますって言われて」
松浦氏《しょうがねえもうハワイ行こうっていってハワイ行って、Dreamのプロデュースしてたけど全然面白くなくて。で、ハワイ1年半行って戻ってきたってまだあゆの呪縛が抜けないから、いろいろやってたけどある日突然長瀬と付き合ってますって言われて。まあそりゃそうだよなってそこに対しては別に何とも思わなかったんだけど。それで今度(長瀬と)別れるって話になって。別れるってなったらこっちが別れた風に(先に公表)しなきゃいけないから、こっちが先に新聞仕込んで別れたって出したらジャニーズが怒る怒る》(2015年12月のインタビュー音声より)
松浦氏は「あゆの呪縛が抜けない」状態で浜崎に振り回されていたようだ。しかしプロデューサーとしての責任感からか、元恋人としての愛情からか、松浦氏は浜崎の世話を焼いていた。そうした辛い過去を冷静に語っていた松浦氏だが、声に喜色が混じることもあった。
松浦氏《(あゆが長瀬と)一緒のタトゥーを『変えたい』って言うから、でも落ちねえから、増やせって言ってあいつ本当に増やしたよ。基本的には俺の言うことはいまでも何でも聞く》(2015年12月のインタビュー音声より)
エイベックス社内で囁かれていた“松浦案件”
A子さんが書き上げた松浦氏の自伝本の初稿に《相手を想う純粋な気持ちが、愛が、大ヒットへの道になることがある。僕は、愛ほど強いプロデュースの方法を知らない》という一節があったと先述したが、松浦氏が“公私混同”したのは浜崎だけではない。松浦氏は浜崎の他にも人気アイドルのX子とデビュー直後の2005年頃から10年間交際していたこともインタビューで明かしているのだ。
松浦氏《10年間、今までに至るに(会社が)すごい保守的な体制を敷くなかにいた女がX子じゃん。もうどうでもいいやと。どうにでもなるだろ、どうにもなんないし。といいながらその間になんだかんだDVDつくったり一応プロジェクトやったり、なんかいろいろやってはいるんだよ。でもヒットっていうのは生まれてなくて、それで家帰ったらX子がいたから。はい、セックスセックスセックスセックス、でハマっていって、悪いことも話して》(2015年12月のインタビュー音声より)
エイベックス関係者が語る。
「松浦さんが愛人をデビューさせたり、担当アーティストと恋愛関係になったりすることはよくありました。2005年頃から、別の事務所からエイベックスに移籍した人気歌手Y子と肉体関係になっています。Y子とはラスベガスに旅行へ行ったことで、当時の妻にバレたこともあったようです。今から数年前には、エイベックスからデビューしたあるガールズグループのリーダーZ子が松浦さんの彼女だった。付き合っていた期間は数カ月だったようですが、松浦さんと交際した後に突如リーダーに抜擢されたんです。『あれは“松浦案件”だから』と会社関係者の間で囁かれていた。結局そのグループは1年足らずで解散してしまいましたが……」
エイベックスに事実関係について文書で確認をしたところ、期日までに回答はなかった。
A子さんからの提供資料で明らかになったのは、「愛ほど強いプロデュースの方法を知らない」と豪語する売れっ子プロデューサーの虚しい現実であり、上場企業トップによる会社の私物化だった。