昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

「お金より大事な物 信頼」小泉純一郎氏が書いた色紙を記者団に掲げた二階俊博氏の思惑

1983年以来、12期連続当選 ©文藝春秋

 自民党の二階俊博幹事長(81)の動きが活発だ。

 6月9日夜。東京・赤坂の割烹「津やま」で小泉純一郎元首相らと会食。二階氏は散会後、記者団に色紙を掲げて撮影させると、車で立ち去った。小泉氏が書いて二階氏に渡したという色紙には「お金より大事な物 信頼」。空前絶後の予算やら、一律10万円給付の前に、国民の信頼を取り戻さないとダメだ――。普段の講演でも脱原発に動かぬ安倍政権に批判的な小泉氏の真意はそんなところだろう。注目すべきは、それをわざわざカメラに示した二階氏の思惑である。

 実は二階氏、もう一つ布石を打っていた。安倍首相が忌み嫌う石破茂元幹事長への接近だ。津やま会合の前日、二階氏は石破氏と面会。9月に予定される石破派のパーティーでの講演を依頼されると即快諾。会見でも「石破さんには将来、さらに高みを目指して進んで欲しい。期待の星の一人だ」と持ち上げた。最近、二階、石破両氏は少人数の会合を水面下で重ねる。石破派内には「二階派と合流する手もあり得る」(石破氏周辺)との期待感が広がるほどだ。