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債務超過寸前のレオパレス21 救世主は「ヤマダ電機」 メリットはあるか?

2020/06/22

 施工不備問題で苦境のレオパレス21。2020年3月期決算で純損益が過去最大となる802億円の赤字に沈んだ。

「コロナ禍で改修工事が進まず、入居率も下がり、5月に79.9%と損益分岐点である80%を割った。自己資本比率は0.7%まで低下し、債務超過寸前です」(信用情報機関)

 6月5日には社員の17%にあたる1000人規模のリストラや、名古屋やグアムにあるホテルの譲渡などを実施すると発表した。市場では法的整理の可能性も取り沙汰されているが……。

「レオパレスは全国で57万戸の物件を扱い、下請け企業は4400社以上で、総従業員数は22万人を超えている。監督官庁の国交省は破綻時の影響が大きすぎるので、つぶせないと考えています。ただ、単独での存続は難しく、再編は不可避でしょう」(同前)

 一体どこが再編相手なのか。金融機関幹部が明かす。

「最有力は、家電量販大手のヤマダ電機です」

 ヤマダ電機は現在会長を務める山田昇氏が1973年に個人商店として創業。群馬県を地盤に郊外型家電量販チェーンを展開し、2000年に東証一部に上場、02年に当時売上トップのコジマを抜き、05年には売上高1兆円を達成した。

松下電器系列の電気店から始めた山田昇会長 ©共同通信社

「上場後、積極的にM&Aを行っています。住宅メーカーのエス・バイ・エルや住宅リフォームのナカヤマを買収し、住宅事業に本格参入した」(同前)

 17年に家電、生活雑貨や家具からリフォームまで、住まいの一式を揃えた新業態「家電住まいる館」を開始。賃貸や不動産仲介を行うヤマダ不動産も設立した。