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髪がなかなか乾かない? 美容師が教える「ドライヤーでやってはいけない3つのこと」

2020/06/27
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 梅雨が明ければ夏本番、すでにお風呂上がりのドライヤーが面倒になってきている今日この頃。せっかくさっぱりリセットしたのに、乾かし始めた途端に汗をかいて、本末転倒な気がしてしまう。

 そもそもドライヤーはシーズン問わず、時間がかかって億劫になりがちですが、30代二子玉川美容師が、早く乾く、そして髪の毛がツヤツヤになるドライヤーの乾かし方をお教えします。

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 美容師が髪の毛を乾かすのが速い理由は、ドライヤーの性能がいいだけではありません。そこにはちゃんとロジックがあります。

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 では、どうしたらいいのか。

その(1)髪の毛でなく頭皮に風を当てる

 1つ目のコツとして、頭皮に風を当てましょう。ドライヤーの風を髪の毛の表面に当てているだけだと、表面はすぐ乾きますが、分厚い層の内側はなかなか乾いてくれません。ですので、髪の毛をドライヤーを持っていない片手でめくるようにして、その隙間から頭皮に風を当ててみてください。

 そうするとドライヤーの風が髪の毛の根元に当たるだけでなく、余った風が髪の毛の中間にも当たるため、効率よく乾かすことができます。

©操作イトウ

 中間から毛先は、根元がしっかり乾いてからでいいです。特に今の時期は根元を乾かさないと、一番髪の毛が密集するぼんのくぼ(後頭部の首筋の凹んでいるあたり)から、洗濯物の生乾きの臭いがしてしまいます。これは加湿による雑菌の繁殖が原因なので、生乾き臭のTシャツが洗っても臭いが取れないように、シャンプーをした程度では臭いは取れません。

その(2)ドライヤーを振らない

 多くの方がやりがちですが、基本的にドライヤーをブンブン振る必要はありません。美容師さんは必ずドライヤーを手首で振りながら乾かしていますが、これはお客様が熱くならないようにやっていること。当たり前ですが、お客様の体感は美容師にはわからないため、美容師がお客様にドライヤーを向ける時には気を付けているのです。自分で乾かす場合は熱くならない程度に風を逃せば大丈夫です。

©操作イトウ

 人に向けて熱くないようにドライヤーを当てるには、それなりの技術が必要ですが、自分でドライヤーをする時は別です。振れば振るほどドライヤーの熱は逃げるし、風が当たらなくなり、余計に時間がかかります。自分が熱くなければ、熱と風が多く当たる方が早く乾くのです。