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ライバルに「手を緩めて欲しい」と懇願した過去

 なにしろ、竹本氏は元々選挙に強くない。建設官僚を経て、1996年の衆院選で初当選。しばらく小選挙区で当選を続けたが、維新の国政進出後は厳しい戦いが続く。象徴的だったのは、73歳定年制が適用され、比例重複できなかった3年前の衆院選だ。選挙戦の最中にもかかわらず、ライバルである維新の浦野靖人氏や、同党の馬場伸幸幹事長に直接電話し、「俺は比例復活できない。そっちは絶対復活できるんだから、手を緩めて欲しい」と懇願。それが功を奏したか、竹本氏は浦野氏を破って8選。「浦野、馬場両氏は、元々自民党の地方議員。かつての『子分』に、選挙中に懇願するなんて、プライドも何もあったもんじゃない」(地元記者)。

 昨秋には念願の初入閣を果たした竹本氏。実は後継候補も用意済みだ。「国交官僚の義理の息子がいます。竹本氏が定年制廃止を訴えるのは、次の選挙までは何とか自分が立って勝ち、次の次で後継に譲るつもりだからだと見られている」(同前)。だが、高齢議員の居座りも、二世、三世が跋扈する世襲政治も、自民党らしい遺物である。そうした悪弊を清算しないと、そのうち関西以外でも自民党は維新に勝てなくなるだろう。

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