〈あらすじ〉
ニューヨークの裕福な家庭で育ったギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、嫌いな母親から逃れるために、自然に囲まれた大学でギャンブル三昧の日々を送っていた。退屈な毎日の癒やしは、恋人のアシュレー(エル・ファニング)の存在だ。ある日、彼女が学生新聞の記者として、ニューヨークで著名な映画監督ポラード(リーヴ・シュレイバー)にインタビューをする機会を得る。ギャツビーはアリゾナ育ちのアシュレーに生まれ育った街を案内しようと意気込むが、スター俳優のフランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)や脚本家のテッド(ジュード・ロウ)の登場で、完璧なはずのデートプランは早々に狂い出す。
〈解説〉
『女と男の観覧車』に続く、ウディ・アレンの脚本・監督作。運命に翻弄されるカップルを描くロマンチック・コメディ。92分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆NYの名所案内じみたロケが嬉しいような恥ずかしいような。E・ファニングがやっぱり目を惹く。“本命”に納得いかず。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆私生活の疑惑で窮地に立たされているアレンだが、作品は葬らないでほしい。悠然と腐り、淡々と朽ちる職人芸はさすが。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆恵まれた主人公の羞恥心を、シャラメが秀麗に演じているので何とか楽しめた。彼の母親の告白がピリッと効いている。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆クラシックな艶笑劇が旬の肉体に接ぎ木される。濡れたピアノ音と都市の情景のショーケース。この甘美に抵抗できない。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆銀色の雨に濡れながら酒だタバコだポーカーだとほざくシャラメ。時代錯誤のラウンジピアノと女と雨のNY。悪くない。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(米)
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開中
https://longride.jp/rdiny/
