業界最大手の芸能プロダクション「株式会社ワタナベエンターテインメント」の常務取締役だった大澤剛氏(47)が、自身がプロデュースした若手男性アイドルA氏に対し、約1年間にわたって、卑劣極まりないわいせつ行為を含むセクシャルハラスメントに及んでいた問題。大澤氏は常務取締役を解任となり、社員に対しては6月29日(月)に開かれた緊急朝礼で、同社の渡辺ミキ社長、吉田正樹会長が処分内容や経緯説明があったことは#5で報じた(ノーカット版音声はこちらのページで公開中)。
だが、一方でこの問題について所属タレントたちから、不安や不満が噴出しているのも事実だ。
そこで「文春オンライン」特集班は、7月6日、同社所属タレントの筆頭格と言える、中山秀征(52)を直撃した。
「タレントに傷がつくようなことがあるなら非常に辛い」
――すみません、文春オンラインです。
「はいはい。なんでしょう」
――大澤元常務の件で、中山秀征さんを含め、タレントの方々は今回の件をどう思われているのでしょうか。
「僕が直接何か言えることはないんです……会社の判断に委ねるというところですので」
――タレントさんの中には、セクハラの内容と会社の処分に対して憤りを感じている方もいらっしゃるようですが。
「事実について、僕もまだ事細かくわかっているわけではないので、なんとも言えないんです」
――中山さんはミキ社長と(本件について)話されたのでしょうか?
「直接じゃないのですけど、やっぱりこのことは会社の看板に傷がつく、会社の名前に傷がつくことだから。僕も長いこと居させてもらって、タレントに傷がつくようなことがあるなら非常に辛い事ですからね。それに関して、お願いというかね、ちゃんと会社としての責任を調べて確認してくださいという事は、LINEですけどね、言わせていただきました。社長もそれをわかってくださって、色々調査をしてくれたと思うんですけど」
――大澤さんの扱いとしては解雇?
「そうですね」
――「YESMAN」(大澤氏が社長を務めていた関連会社)の方には残るという話もあります。
「グループ会社として今後どういう風にしていくかっていうのが、また会社の判断だと思うんですけど、(大澤氏はすでに)現社長ではもうないと思います」