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「100人いれば100人がいい子という女の子」に馬乗りで何度も刃物を……沼津女子大生刺殺犯の“身勝手な動機”

 伊豆半島の付け根に位置する静岡県沼津市の西浦久連(にしうらくずら)地区。駿河湾に面し、山間にはみかん畑が広がる小さな集落だ。のどかな空気を切り裂くような悲鳴が響き渡ったのは、6月27日の昼下がりのことだった。

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馬乗りになって何度も刃物を……

「午後1時過ぎ頃、外で『助けてください! 助けてください!』と叫ぶ女性の声が聞こえた」(近隣住民)

 悲鳴の主は、アルバイト先のコンビニから帰宅途中の山田未来(みらい)さん(19)。同県三島市にキャンパスを置く日本大学国際関係学部2年の山田さんは、刃物を持って待ち伏せていた同学部2年の堀藍(あおい・20)に、自宅そばで急襲されたのだ。

「犯人は現場近くにしばらく座り込んでいた。通報で駆けつけた警官が、呆然とした様子の若い男を連行していきました」(別の住民)

 助けを求めながら逃げまどった山田さんは、自宅から50メートルほど離れた人家の合間を縫う隘路に倒れていた。追いすがる堀は山田さんを捕らえると、馬乗りになって何度も刃物を振り下ろしていたという。

犯行現場は入り組んだ細い路地 ©共同通信社

 捜査関係者の話。

「被害者の首や腹部に十カ所以上の刺し傷があり、死因は失血死。被疑者は殺人未遂の現行犯で逮捕したが、容疑を殺人に切り替えて捜査している」

 県警筋によると、同じ大学に通う山田さんに対し、一方的な好意を寄せていたという堀。