文春オンライン

上野千鶴子「むしろ、不倫しない人はなぜしないのか」への、不倫しない私の答え

私も実父がしばらく不倫をして自宅に帰らなかったことがあります

2020/07/16
note

「不倫はいかんな」と思いますね、私は。

 他の人が、不倫に対してどう思うかは別として。

©iStock.com

こういう事件を見るたびに……

 例えば、週刊文春が発掘したベッキーさんの不倫案件。センテンススプリング! 相手方はゲスの極み乙女。の川谷絵音さんで、不倫であり略奪愛だったわけですけれども、4年経ったいまもベッキーさんも川谷絵音さんも以前ほどの人気はなかなか取り戻せていません。ベッキーさんはともかく、川谷絵音さんは凄い才能の持ち主だったんですけどねえ。

ADVERTISEMENT

 あるいは、例として挙げたいのは文春に報じられた評論家・荻上チキさん、二股・不倫報道で謝罪していましたが、荻上さんが良いことをラジオで言うたびに聴いていて「でも、この人は不倫相手に『すきすきだいすき』ってメールしていたんだよな」って思い出してフフッと思ったりもします。ご家族やお子さんはどう反応されたのでしょうか。

©iStock.com

 最近だと、文春が報じたアンジャッシュの渡部建さんや、同じく文春が取り上げた東出昌大さんなど、芸能人が不倫報道の中心になることもあれば、宮崎謙介さんや山尾しおりさんのような政治家の不倫も騒動になりました。経営者でも不倫をきっかけに家庭が壊れることも多々あり、まあこういう事件を見るたびに「不倫はいかんな」と思うわけですよ。

 その意味では、不倫は報じられている以上に一般的なことなのかもしれないし、また、身の回りで脳みそがバタークリームでできているんじゃないかと思うような女性から「本当に好きになっちゃった。どうしよう」と妻帯者である男性に対する恋心について相談されたり、部下の女性に手を付けてしまったのがバレて離婚危機の経営者から奥さんに財産分与や慰謝料でとんでもない金額を吹っ掛けられそうでいい弁護士を紹介して欲しいと打診されたりもします。みんな早めに舌を噛んで泉下の人になり無言の帰宅をして遺影を飾られるべきだと思うんですよね、家族のことを思うと。

 で、先日上野千鶴子さんが素敵な論考を記事として掲載しておられました。