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連載シネマチャート

フランスで実際に起こった「プレナ神父事件」を描く 「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

敬虔なカソリック教徒のアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、妻と5人の子供たちとリヨンで幸せに暮らしていた。2014年のある日、幼い頃に自分に性的虐待をしたプレナ神父が、現在も教区を変えながら子供たちに聖書を教えていることを知り、過去の出来事の告発を決意する。警察が動いたことで、沈黙を破る被害者の輪が徐々に広がり、事件はマスコミを通して世間の注目を集め始める。しかし、教会はプレナの罪を認めながらも、自分たちの責任問題を巧みにかわしていく。また、アレクサンドルたちは家族や友人、世間との軋轢や、自身の信仰心に向き合い葛藤する。

〈解説〉

現在も係争中の「プレナ神父事件」を描く。監督・脚本は『2重螺旋の恋人』のフランソワ・オゾン。第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。137分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆シリアスな話だけに、この監督としては珍しくジックリとした描写。信仰心薄い身ゆえ、あまり驚かないが大醜聞だろう。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆正義に飢えた私刑だったら白けるが、オゾンらしい巧みなバトンタッチが話を引き締める。3人の男優にそれぞれ説得力。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆犯罪の意識もない権力者と、被害者それぞれの怒りと恐怖をゾッとするほどリアルに描いている。存在自体が重要な作品。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆韓国の『トガニ』に似た現実社会との連動。飾りを排し、「声を上げる」ことの過程をじっくり追った堅硬なドラマ作り。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆いつものオゾンより筋肉質で怒りよりは落ち着きを放つ。説得力ある俳優陣。『スポットライト』と併せて見るもよし。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS-France 2 CINÉMA-PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE

『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(仏)
7月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
https://graceofgod-movie.com/

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