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顔中血だらけ……51歳の同居女性を刺殺した36歳の元ホスト “DV被害”で通報の過去

「朝早く、『キャー』という叫び声が聞こえました。女の人が心臓マッサージを受けながら救急車で運ばれて行きましたが、顔中血だらけで全然動いていなかったので、もう亡くなっているんだろうなと……」(同じマンションの住人)

 7月15日午前7時頃、東京・板橋区のマンションの一室で起きた事件。警視庁は16日、住人の無職・西智子さん(51)を刺殺したとして、同居する元夫の西孝之容疑者(36)を逮捕した。社会部記者が解説する。

「2人は朝6時頃から口論になり、智子さんは携帯電話を持ってトイレに逃げ込みました。身の危険を感じた智子さんは3回にわたり『早く来て助けて』と110番通報。その直後、孝之自身も『先ほどは妻が取り乱して……』と通報をごまかすために4回目の110番をしていた」

写真はイメージ ©iStock

 孝之は智子さんの背中や腰を包丁で数回刺して殺害後、黒いフルフェイスのヘルメットをかぶって逃走。1キロほど走った後、タクシーを拾って千葉県八千代市の実家に向かった。

「タクシー内でもヘルメットを脱がず、運転手には『コロナの影響で』と説明したようです。本当は肩までかかる長い茶髪などの特徴を隠すためだったのでしょう。その後、実家に潜伏していたところを捜査員に確保されました」(同前)

 孝之は「言い合いからもみ合いになった。妻が台所から持ってきた包丁を取り上げて、押さえ込んで刺してしまった。殺すつもりはなかった」と供述している。

 この2人はどんな生活をしていたのか。捜査関係者は「約4年前に離婚したが、生活保護を受けながら内縁状態を続けていた」と語る。

 マンションの別の住人は、「男の人はたまに見かけたけど、女の人はまったく見なかった。2人とも働いている様子はなく、家に閉じこもっていました。昨年にも警察沙汰があったし、いつかこうなるのではと思っていました」と明かす。