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《あおり運転初公判》宮崎文夫被告(44)のその後 マンションは差し押さえられ近隣住民は引っ越し……

genre : ニュース, 社会

 2019年7~8月、茨城県をはじめ、愛知県や静岡県の高速道路で“あおり運転”を行ったとして強要などの罪に問われている会社役員・宮崎文夫被告(44)の初公判が7月27日、水戸地裁で開かれた。宮崎被告は起訴内容をすべて認め、「日本中を恐怖の渦に巻き込んだ責任を痛感しております」と頭を下げた。

 当時はあおり運転そのものを処罰する法律がなかったが、この事件をきっかけに厳罰化を求める声が高まり、2020年6月に道交法と自動車運転死傷処罰法が改正された。道交法ではあおり運転を「妨害運転」と規定し、逆走、急ブレーキ、急な車線変更、ハイビーム、執拗なクラクション、幅寄せ・蛇行など10項目を対象とした。罰則は最高で5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せるようになった。

「週刊文春デジタル」では、あおり運転などの迷惑行為を繰り返していた宮崎被告の人物像について事件直後から詳しく報じていた。当該記事3本を再公開する。(※記事中の年齢、日付、肩書などは掲載時のまま。初出2019年12月21日)

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 高速道路で蛇行しながら「あおり運転」を繰り返した揚げ句、前に回って急停車。車を降りるなり相手を大声で怒鳴りつけ詰め寄ると、開いた窓から5発の強力なストレート。同乗女性は男と一緒に車を降りて、ガラケーを取り出し、暴行の一部始終を撮影――。

常磐道上り線での実況見分で、当時の状況を確認する捜査員ら(茨城県守谷市) ©時事通信社

 茨城県守谷市の常磐自動車道でおきた「あおり運転暴行」事件。8月18日、傷害と強要容疑で茨城県警に逮捕された会社役員の宮崎文夫容疑者(43)と恋人の”ガラケー女性”は、その強烈なキャラクターもあり、今年のお盆シーズンの情報番組で連日報道され話題となった。

宮崎文夫容疑者 ©文藝春秋

病院食堂で他の患者に絡み、「殺すぞ」と恫喝

 水戸地検は9月25日、宮崎の刑事責任能力の有無を調べるため、12月23日まで鑑定留置することを決めた。実は宮崎は昨年3月、京都市内でタクシー運転手を監禁し逮捕された後も京都府内の精神科に約4カ月入院している。

「彼は看護士がいないと大音量で音楽を流したり、禁止とされていたパソコンを持ち込んでゲームをしたり、無茶苦茶でした。食堂で他の患者に絡み、『殺すぞ』と恫喝することもあった。お金はあるようで弁護士が頻繁に来ていた」(病院関係者)