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2020/08/05

中国を怒らせないようにという政策が失敗のもとだった

 重慶市出身のユー氏は、小・中学校時代に文化大革命を経験。急進的な共産体制に嫌気がさしたという筋金入りの保守派だ。天津の南開大学を卒業後、1985年に米国に留学し、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得している。

 天安門事件に衝撃を受けて米国に帰化し、94年にメリーランド州アナポリスの海軍兵学校で現代中国と軍事史の教授ポストを得た。2017年1月、トランプ政権発足と同時に現職に就いている。

 ユー氏は米ワシントン・タイムズのインタビューに応じ、過去半世紀近くに及ぶ歴代米政権の対中政策について「(米国は)中国の共産主義者は本物でないと考えてきた。緊張関係を回避するため中国を怒らせないように対中政策を形成してきたことが失敗のもとだった。米国が最優先すべき国益は何なのかを検討すべきだった」、「最大の過ちは中国共産党のエリートと一般庶民を区別しなかったことだ」などと答えている。

 ホワイトハウスでの存在感は高まるばかりだが、中国では民族の裏切り者である「漢奸」と呼ばれているという。

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