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妻へのDV、女性巡査と不倫……「もみ消せる」が口癖の刑事と放置した三重県警

「子供をどこにやったんだ。殺すぞ、死ね!」

 2019年大晦日午後6時半、三重県津市の住宅街に男の怒声が響き渡った。

◆◆◆

 30代後半のA子さんが振り返る。

「私がリビングでテレビを見ていたら、寝室に閉じこもっていた夫が出てきて、いきなり怒鳴り始めたんです」

 A子さんが「実家に預けている」と答えると、男は利き手の左手で胸ぐらを掴んで壁に押しつけて、両手で首を絞め上げた。

「体が宙に浮き、息もできないほど。逃げようとしたら、ニットのワンピースの襟元を引っ張られて破れてしまいました」(A子さん)

 何とか逃れたA子さんはトイレに駆け込み、110番通報した――。

 実はこの男、通報先の三重県警に勤務するB警部補だった。4人兄弟の次男のBは、高校卒業後に専門学校を経て三重県警に就職。

「初任地は津署で、いったん他の署へ異動しましたが、また津に戻った。現在は殺人や強盗、放火などの事件を扱う刑事一課に所属しています。寡黙なタイプで、職場の飲み会にもほとんど参加しません」(県警関係者)

津警察署

 そんなBとA子さんの出会いはお見合いだった。

「彼は2歳下で、第一印象は大人しい人。私もいい齢なので身を固めようと思った」(A子さん)

 2009年に結婚。だが、幸せとは程遠かった。

「夫は、女は酒飲むな、同窓会へ行くななど束縛が激しいんです。なのに自分はパチンコ三昧だった」(同前)

 新婚1年目、結婚式や旅行がなかったことやパチンコ通いへの不満を言うと、夫は逆上して腹を蹴った。