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裁判では「王国の建国を続ける」と主張
王見被告らは昨年2月に福井県警に逮捕された。驚くことに、王見被告は公判の中でブライトン王国の建国を続けると主張。最終陳述で、「私が詐欺を働いたのではなく、日本政府が詐欺に遭ったのです」「1日も早く復帰して、生涯をかけて本件(王国建国)をやり遂げます」と語った(6月11日、中日新聞)。
王国建国を信じていれば騙す意志は無く、詐欺罪は成立しない。無罪を獲得するための詭弁だったのか、それとも本当に信じているのか……。
王見被告は、父親に「ウチは家柄がいい」と言われて育ち、孝明天皇の名も出ていたと周囲に話していた。共謀者の五百旗頭正男被告(4月に実刑判決、控訴)が、王族の末裔を信じる王見被告に、策を弄して王国建国をそそのかし、集めた金の大半は五百旗頭被告に渡っていた。
しかし王見被告も2012年以降の3年間だけで生活費などに4500万円を使い、キャバクラに行っていたという。
60代の王様もキャバクラは好きだった。