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コロナで従業員の更衣室に監視カメラ設置 アマゾンの超管理主義

2020/08/24
アマゾンの小田原物流センターは東京ドーム4個分の広さ ©共同通信社

 コロナ禍の巣ごもり需要で今年4~6月期に最高益を更新したネット通販の米アマゾン。だが、日本の従業員は沈痛な面持ちで語る。

「いまは怖くて、職場に行く気がしません」

 7月前半、神奈川県川崎市にある物流拠点・川崎フルフィルメントセンター(FC)で、新型コロナウイルスの感染者が出た。その際、一部の従業員は仕事の合間に一人ずつ個室に呼ばれ、このような説明をされた。

「メールなど文面で説明するとSNSなどに漏洩する恐れがあるため、口頭で説明します。個人を特定できる情報は言えないが、該当者は人と接触することがあまりない環境で作業していた。また保健所にも相談し、クラスター感染の危険はないという判断をもらって、センターの業務を継続する」

 そして、最後に、

「誤った情報が流れてしまうと混乱を招く可能性があるので、家族にも喋らないようにお願いします」

 と釘をさされた。

 前出の従業員が言う。

「作業中は2メートルの距離を取るように指示が出ていますが、同じ棚で3、4人が作業することもあり、守るのはほぼ不可能です。アマゾンは二次感染の心配はないと強弁しますが、本当に保健所に相談したのでしょうか」

 従業員たちは不安に感じ、派遣社員や契約社員が意見を寄せるボードの7月15日の欄には「感染者が出たと聞きました。情報をあげていただけますでしょうか」と書き込まれた。