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コロナによる休校期間中、10代女子学生の妊娠相談が激増…その根本原因は?

約6割が中絶を選択している

source : 提携メディア

genre : ニュース, ヘルス, 社会

コロナで休校になった自粛期間、10代女学生の妊娠相談が激増! その根本原因は

「親が外で働いている時間帯に自宅で性交渉をした」

新型コロナウイルスの影響で各地で学校が休校になった期間、「自身が妊娠しているのではないか」という10代からの相談が増えたという。若者の性の問題に取り組むNPO法人ピルコンに寄せられた「妊娠・避妊に関する10代からの相談件数」は、3月には40件、4月には40件、5月には30件、6月には31件と、2月以前の約2倍に増加した。

写真=iStock.com/tantake ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tantake

「学校が休校になり、外出自粛で外にも遊びに行けず、親が外で働いている時間帯に自宅で性交渉をしたというケースが見受けられました。また、学校では年度末の3月に性教育の講演会が行われることが多いのですが、コロナウイルスでキャンセルになったということも一因だと思います。夏休みシーズンに入ったことによって、不安に悩まされる10代が引き続き出てくるのではないでしょうか」(ピルコン理事長・染矢明日香さん)

妊娠不安に関する相談のうち、適切な避妊をしなかったとわかるケースは3割弱。コンドームなどで避妊をしたが、妊娠が不安と訴えるケースが3割あり、「オーラルセックスのみ」「下着を身につけたまま抱き合った」といった、性器同士の接触がない状況での相談も2割弱あるのだという。「それだけ日本で性教育が行きわたっていないという証拠です」と染矢さんは話す。

10代で妊娠した際に約6割が中絶を選択

また、災害時には社会不安によって女性や子どもへの暴力が増加傾向になるというデータもある。例えば「彼氏に体を求められ、断れずに性交渉をした」「彼氏がコンドームを付けてくれない」「父親や兄弟など同居家族から性暴力を受けた」という事例もあるそうだ。「若者の性の乱れだ、不謹慎だ」と批判する大人もいるが、自宅が安全ではない子どももいる。一瞬でも安心したいという心理から、恋人に体を預けたくなる心理は責められるものではない。自分がされている・していることが性暴力だと自覚できていない場合もある。このように、コロナ禍で10代の妊娠・中絶相談が増えたことにはさまざまな要因が絡み合っているのだ。