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連載シネマチャート

29歳の女性が国に立ち向かった『キャサリン・ガン事件』を映画化 「オフィシャル・シークレット」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

2003年1月、英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)は、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)が、英米両政府がイラク侵攻を強行するための、違法なスパイ活動を指示するメールを受け取る。キャサリンがそのメールをマスコミにリークすると、2週間後にマーティン・ブライト記者(マット・スミス)の告発記事がオブザーバー紙に掲載される。しかし、イラク侵攻は開始され、キャサリンは起訴されてしまう。人権派弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)らは、キャサリンを救うために政府の内部を調査し始める。

〈解説〉

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』のギャヴィン・フッド監督が、英米政府を揺るがした告発事件を描くポリティカル・サスペンス。112分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆硬派の法廷劇だが面白い。ヒロインや周辺の人物像の描写が確かなせいか。「国家ではなく国民」という必殺のコンセプト。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆手堅い作りだが、『ペンタゴン・ペーパーズ』の挑発力や『エリン・ブロコビッチ』の娯楽性に欠ける。陰翳が足りない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆29歳の若さで闘う主人公の「私は政府に仕えているのではない。国民に仕えている」という清廉な姿勢に心が震えた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆真っ当な義憤の告発劇を堅実に描く。あなたならどうする、との等身大の問い掛けを含む視点がこの監督らしくて良い。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆キーラの禁欲的で焦点を絞ったパフォーマンス。最終的に政治史を再訴訟する映像的ツメの甘さを底上げするファインズ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
Photo by: Nick Wall ©Official Secrets Holdings, LLC

『オフィシャル・シークレット』(英)
8月28日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて公開
http://officialsecret-movie.com/

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