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菅官房長官の番記者にはなぜ女性がいないのか? 「次の総理候補と60分」#1

source : 週刊文春WOMAN 2019夏号

genre : ライフ, ライフスタイル, 政治

 菅義偉官房長官は9月2日、記者会見し、安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選への出馬を表明した。官房長官としての姿は知っていても、その“素顔”は意外と知られていない。大好きな「パンケーキ」について、そして「なぜ番記者に女性がいないのか」……。『週刊文春WOMAN 2019夏号』に掲載されたロングインタビューを掲載する。✳︎年齢、年数等は2019年7月の取材時のものです。

(全2回の1回目。#2を読む)

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 政治家にとって重要なのは、やっぱり人間性。最近とくにそう思わないだろうか。だからと言って、わかりやすいポピュリズムにも用心だ。で、いま私たちが最も真価を見極めるべきといえば、この人だろう。東大出のエリートでも二世でもない。叩き上げ政治家70歳の素顔とは——。

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 まずは写真を見てほしい。安倍政権の屋台骨として隠然たる力を発揮しているといわれる菅義偉内閣官房長官(70)とパンケーキ。この設定、小誌が無理やりセッティングしたわけじゃない。

「菅官房長官の人間性に迫るインタビューをしたいので、母校の思い出の場所とか、ご自宅の書斎など、プライベートの顔が垣間見られる場所を選んでいただけませんか?」

 そう依頼したら、長官の指定が「好物のパンケーキを食べながら」だったのである。場所は永田町からほど近い、東京紀尾井町のホテルニューオータニ。奇遇にも文藝春秋の近所だ。

 

 7月上旬の某日の午後。2階のカフェ「SATSUKI」は、菅事務所の予約で、長官がいつも座るという一角がおさえられていた。忙しい選挙戦の合間。約束の時間きっかり、菅官房長官は屈強なSPを従えて足早に入ってきた。おなじみの媚びない無表情は、目が合った瞬間、親しみやすい笑顔になる。

甘いものに目がないんです

インタビューは『週刊文春WOMAN 2019夏号』に掲載された

——今日は『週刊文春WOMAN』の取材です。女性版の週刊文春で、2019年正月に創刊したばかりです。

菅 あるんですね。知らなかった。(と、おもむろに立ち上がり)席を替わりましょう。秘書官や番記者が奥で、私はいつも手前に座るから落ち着かない(苦笑)。(編集部が奥のソファ、自身は通路側の椅子に座ると、納得の笑みを浮かべて)女性誌の取材を受けるのはあれだな、スープカレーダイエットをしたとき以来です。

——野党時代ですね?

菅 そう、自民党が野党になって時間があったから、ダイエットに取り組んだんです。毎朝スープカレーを食べて、4カ月で76キロから62キロに、14キロも痩せました。そのときは女性誌の取材を結構受けました。今日はそれ以来、約10年ぶりです。

8年前スープカレーダイエットでやせて月刊「文藝春秋」に登場 ©文藝春秋

——今日はなぜ「SATSUKI」でパンケーキを食べる姿を公開しようと思われたんですか?

菅 何となくここに来るとホッとするんですよね。いつからかパンケーキが好きになってよく食べてまして、ここは1、2カ月に1回くらいのペースで事務所の人間や記者と一緒に来ます。プレミアムフライデーのときなどには、番記者との懇談会もやっています。いまは女性の番記者がいないので、全員男でパンケーキ(笑)。

——「パンケーキ」はリコッタチーズ入り、一緒に召し上がった「ブリオッシュフレンチトースト」もバターと砂糖がたっぷりです。そこにメープルシロップもたっぷりかけてましたね?

菅 甘いものに目がないんです。自宅に近い、横浜の「bills」には妻と行列に並んだこともあります。