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2020/09/15

 

益子氏がすがったカルロス・ゴーン

 開発部門への不満を繰り返し、自身は改竄を「知らなかった」と主張。経営危機に追い込まれる中、益子氏がすがったのが、当時の日産会長、カルロス・ゴーン氏だった。三菱自は日産からの出資を受け入れ、同社の傘下入りを決める。

「週刊文春」の取材には「(会長職の続投は)あり得ません。ゴーンさんにも『それは駄目です』と言いました。なんでお前が辞めないのか、となりますから」とも語っていた益子氏。しかし、ゴーン氏たっての慰留で益子氏は「続投」する。

 危機を乗り切ったかに見えたが、日産・仏ルノー・三菱自の「三社連合」の経営は18年11月、ゴーン氏の逮捕で“急ブレーキ”。コロナの影響も直撃し、直近の決算では三社とも赤字に転落した。そうした中で「三社の調整役を担ってきた」(日産関係者)益子氏を失ったことは、アライアンスの先行きにも深刻な影響を及ぼしかねない。

「週刊文春」の取材に「会社を変えられなかった」と自嘲気味に漏らした益子氏。あれから4年余り、三菱自という会社の形は大きく変わってしまった。

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