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コンテナ内で1頭ずつ殺して運び出し……

 牛はほかにも、同市内と群馬県館林市、邑楽町で各1頭ずつ盗まれている。

「牛にはそれぞれ耳標がついており、盗品は流通できないし、子牛はほとんど肉も取れない。牛の畜産の知識がない者の犯行ではないか」(畜産関係者)

 一方、豚も7月初旬から群馬県前橋市北部を中心に、伊勢崎市、桐生市、太田市などで、およそ700頭が盗まれている。8月初旬、一晩で約100頭の子豚を盗まれたという前橋市内の豚舎の関係者が語る。

「豚は生後50日程で体重20〜30キロ。トラック2台が侵入したタイヤ痕があった。豚の鳴き声も聞こえなかったので、コンテナ内で1頭ずつ殺して運び出したんだろう」

被害に遭った牛舎

 約60頭を盗まれた太田市内の豚舎では、「犯人の裸足の足跡があり、豚舎隅の糞を掃いて溜める場所から1組のサンダルが見つかった」(豚舎関係者)という。

 豚舎は外から様子が見えず、多くが山間の民家が少ない場所に所在している。

「豚舎の所在地や中の経路を知る人間が犯行に関与しているとしか思えない」(前橋市内の養豚業者)

 さらに伊勢崎市内では鶏28羽も盗まれている。一連の700頭以上にのぼる家畜の盗難。一体、犯行グループの正体は――。