オーナーは「香水」の“生みの親”だった
「3年前の夏、ウチにハンバーガーを食べに来てくれた翌日かその次の日に、アルバイトしたいと電話をかけてきてくれたんです」
接客が中心で、週5回勤務することもあったが……。
「おっちょこちょいなところがあって、セロリを冷凍庫に入れてダメにしたり、炊飯器の水の量を間違えたり、ご飯を何合入れたか忘れたり。叱ったら、お米を炊く時は『いちごーう、にごーう!』と数えるようになった(笑)」
実は、この湯浅さんこそ、「香水」の“生みの親”ともいえる存在なのだ。瑛人はインタビューで、渋谷で朝まで飲んだ後にオーナーから預かったドルガバの香水をつけたら、サビのフレーズが自然と浮かんできたと語っている。
オーナーに歌詞の誕生秘話について聞くと、
「瑛人とよく一緒に遊んでいたので、いつだったのか覚えてない(笑)。あの香水はドルガバの『スポーツ』という今はもう生産されていないやつなんです。実は、僕の母がヨーロッパ旅行した時に『なんか香水買ってきて』と言ったら、お土産で買ってきてくれたもの。それで曲がここまで売れたんだから、お母様様ですね」
湯浅さんは、残り少なくなったその香水を大事に飾っているという。
