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「森さんでいいんじゃないか」で有名に

 最も村上氏が有名になったのは2000年、小渕恵三首相の後継を選ぶ時だ。村上氏が野中氏や亀井氏、森喜朗氏ら5人で会合した際に「森さんでいいんじゃないか」と発言して「森後継」の流れを決定づけた。村上氏が漏らして「密室五人組の談合」と有名になったエピソードである。

 得意げにこれを語るところに、村上氏のワキの甘さと人情味があった。参院では竹下派の青木幹雄氏が後に「ドン」と呼ばれたが、先鞭をつけたのが村上氏であるのは間違いない。元々中曽根派の村上氏は参院を牛耳ってきた田中派―竹下派にライバル心を燃やした。これも「強すぎる参院」を作った原動力だ。

 旧ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)をめぐる汚職事件で議員辞職、その後受託収賄容疑で逮捕され、実刑判決を受けたが、本人は最後まで「無実」を訴えていた。最晩年も国会傍のパレロワイヤルに事務所を構え、派閥を受け継いだ二階俊博幹事長らが挨拶に訪れるなど、まさに「生涯政治家」だった。

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