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河井案里は虚ろな目、女性秘書は突然号泣…河井前法相「裁判の修羅場」

 昨年の参院選をめぐる大規模買収事件で公職選挙法違反の罪に問われた前法相の河井克行被告(57)と妻の案里被告(46)。2人は8月25日の初公判以降、東京地裁に連日出廷している。逮捕当日(6月18日)発売号の「週刊文春」に案里氏の独白記を寄稿したライターの常井健一氏が法廷で見た、河井夫妻の現状は――。

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 腰縄と手錠につながれた現職の国会議員を一目見て、言葉を失った。2人とも肌に艶がなく、やせ細り、着ているスーツもぶかぶかだ。9月4日午前10時に始まった第6回公判。厳粛な空気が漂う大法廷に突然、乾いたヤジが響いた。

「なんで検察を見るんだ」

 声の主は、克行氏。目の前の証人席に座る案里氏の公設第一秘書(61)に向かって激高したのだ。

河井克行前法相

 確かに、その女性は弁護人の質問に言葉を詰まらせ、時折よそ見をした。だが、それを咎めた前法相の声には張りがなく、首相側近の凄みは消えていた。

 裁判長は不規則発言を口頭で注意。克行氏は弁護人に促され、「気を付けます。失礼しました」と謝った。