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“ケンカ”から時間が経っても感情が収まらず……

「容疑者は『カッとなってやった』と供述しています。ただ、状況を鑑みると“ケンカ”から時間が経っても感情が収まらず、犯行に及んだと考えた方が辻褄は合います」(社会部記者)

日本酒と麻雀が好きだった冨澤進容疑者

 台所に日本酒の紙パックが置かれており、逮捕時の進はアルコールが入っている状態だったが、

「酩酊していたとは言えず、明らかな認知症の症状もない」(前出・捜査関係者)

 いつもニコニコして温厚だったという老人を、かくもおぞましい激情に駆り立てたのは何だったのか。

3世代の複雑な家族模様

「その晩、孫と家庭の事情のことで言い争いになったと。被害者の言い方や態度をきつく感じて腹が立ったようだが、背景を慎重に捜査している」(同前)

 そこには祖父、両親、孫――3世代の“三角関係”が織り成す、複雑な家族模様も透けて見えてくる。

「進さんは自宅に作業場を持ち、鯖江市の眼鏡会社の下請けをしている職人でした。息子さんも進さん夫婦と同居して家業の手伝いをしていました。独身のまま40歳を過ぎ、気を揉んだ進さんが世話をして、お見合いで中国の女性と結婚したんです」(進の知人)

 結婚翌年の2003年秋に誕生したのが、友美さんだった。