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Y氏が書いた「顛末書」が人事部経由で届いた!

 9月4日、X子さんはまず日本テレビの人事部にY氏からのセクハラを報告した。X子さんは日本テレビの社内会議室でLINEのトーク履歴を見せながら、セクハラ被害のすべてを打ち明けたという。

「すぐに人事部から制作局局長、局次長、チーフプロデュ―サー、統轄プロデューサー、プロデューサーら5人にX子さんのセクハラ被害が伝えられたそうです。それからX子とY氏、双方に複数回の聞き取り調査が行われました。

 しかし所属する制作会社に対して、X子は『人事部の担当者が、処分については会社として速やかに実施すると言ってくれているし、私も今まで通りテレビの仕事をしたいからまだ報告はしないつもり』と話していました」(同前)

 調査でY氏はX子さんへのセクハラ行為を認め、人事部経由でY氏が書いた「顛末書」の画像がX子さんに送られてきた。

《この度は、私の担当番組●●(※役職名)X子様に対する迷惑行為により、X子様に多大な精神的ストレスを与え、更には、日本テレビの信用を損なう行動をとってしまいました。その経緯、原因と今後の自分自身の対策について詳細を記載いたします》

志村園長とチンパンジーのパンくん(番組公式インスタグラムより)

 文書はこんな書き出しから始まっていた。しかしY氏が人事部に語ったセクハラ行為の経緯と原因の詳細は隠され、読めるのは「今後の対策」という項目のみだ。「今後の対策」の項目にはこう綴られている。

《・日本テレビ社員という責任ある立場である意識を改めて高く持ち、関わる全ての方に対して、節度ある行動を徹底します。 ・飲酒を今後一切しません。 ・X子様(※文書上は実名)が今後も日本テレビで働けるよう、コミュニケーションを一切取りません。》

 そして最後はY氏のこんな言葉で締められていた。

《この度は、大変申し訳ございません。今回上記に記載させていただいた対策を徹底し、以後このような事を絶対に起こさないことを誓います。》

「当初、X子は弁護士に相談してセクハラ被害を法的に訴えるつもりだったのですが、他の番組プロデュ―サーから『番組スタッフ全員が悪いわけではないので、できれば訴えないで欲しい』と懇願されたそうです。X子も番組に愛着がありましたし、人事部から『Y自身も深く反省をしている』との報告を受けてその要望を飲むことにしたようです。

Y氏は処分が明るみにならないよう定期異動を経て別部署へ

 しかしX子は日テレに、Y氏とはもう顔を合わせたくないので部署異動がしたい旨と、代わりになるレギュラーの業務、できれば『志村どうぶつ園』同様にバラエティ番組での仕事を用意してほしいと伝えています。局長であるZ氏はその要望を叶えると口頭やメールで約束してくれたので、その後のY氏の処分は会社に委ねることにしたそうです」(Aさん)

 X子さんはセクハラ問題発覚後しばらくして「天才!志村どうぶつ園」の担当を離れ、Y氏は2018年12月付の定期異動で別部署へとうつった。

「Y氏が定期異動で別部署にうつった理由について、X子は『被害者保護の観点からセクハラ被害が明るみに出ないため』だと人事部から説明を受けたそうです。X子は釈然としないものを感じたものの、異動が叶うならばとその処遇を受け入れたそうです」