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2020/10/07

不適切販売、不正引き出し……再生への道筋を付けられるか

 そうした状況が一変したのは、今年1月のこと。かんぽ生命保険の不適切販売の責任を取り、長門氏、横山氏、かんぽ生命社長(当時)の植平光彦氏の3人が一斉に退陣したのだ。

「ゆうちょでも高齢者への投資信託の不適切販売が発覚したが、池田氏は矢面に立つことなく、逃げ切りました。池田氏の存在感が高まると思われたのですが……」(地銀幹部)

©iStock.com

 そこに直撃したのが、今回の不正引き出し。池田氏にとって、頭が痛いのが株の売却にも大きな影響が出ることだ。ゆうちょにとって、長年の課題は経営の自由度を高めること。そのためには親会社である日本郵政の持ち株比率を、新規事業が認可から届け出に緩和される50%以下に下げなければならないが、未だに日本郵政は90%近い筆頭株主のままだ。とはいえ、不正引き出しで株価も低迷を続け、「到底株を市場に売却できる状況ではない」(同前)。

 行内の権力闘争を生き残った池田氏。あの半沢直樹のように銀行再生への道筋を付けられるか。

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