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「間違ったように描かれるのは凄く嫌」

 

 その後、望月氏から「河村氏が会いたがっている」との意向が相澤氏に伝えられ、8月10日に相澤氏と赤木さんが上京。河村氏、望月氏と四者会談が行われた。

 赤木さんはこう訴えた。

「これまで財務省に、散々真実を捻じ曲げられて来たんです。だから、(映画の登場人物が)明らかに私だとわかるのであれば、多少の演出はあるにしても、できる限り正しく伝えて欲しい。間違ったように描かれるのは凄く嫌なんです」

“赤木雅子さん役”のキョンキョン

 両者にはいくつかの対立点があった。例えば、赤木夫妻に子供がいたという設定にしようとする制作側に、もし子供がいれば決してああいう展開にはなっていなかったと反論する赤木さん。NHKという巨大組織を辞めて森友事件を追い続ける相澤氏に、夫との共通点を感じて連絡したのだから、女性に置き換えるのはいいが、根幹部分は変えないでほしいとも主張。映画『新聞記者』の続編では、余りに真実とかけ離れているのではないかと疑問を呈した。河村氏はこう釈明した。

「どうしても気になる設定があれば変えられます」

「脚本をある段階でお見せして、そちらが納得できるようにします」

「配役が決まったら、ご主人役と、雅子さん役と、私と監督でお墓参りしたい。礼儀として必ず実行します」

 夫・俊夫さんを演じる候補は「『北の国から』の吉岡秀隆を考えています」と明かしたが、最後に引っかかったのがタイトルだった。あくまでも『新聞記者』にしたいと主張する制作側に対し、赤木夫妻がモチーフならば、映画『新聞記者』とは切り離すべきではないかと相澤氏は訴えた。最後は河村氏が「私もタイトルが『新聞記者』のままだとまずいなと思っていた。『私は真実を知りたい』というのが本質ですから、それをタイトルにするようにします」と明言した。