昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「介護・医療から看取りまでワンストップで応える施設」「自宅のように快適な空間」プロが出した答えとは?

”愛着ある土地を愛される場所にする”プロフェッショナルたち

PR

多くの土地オーナーから「土地活用のパートナー」として選ばれ続けている三井ホーム。土地活用のプロフェッショナルである同社営業担当者へのインタビューを通じ、三井ホームがパートナーとして選ばれる理由をひも解く本企画。今回は、東京都東久留米市にある住宅型有料老人ホームと有床診療所の複合施設の建築を請け負った事例を紹介する。本件を担当した埼玉コンサルティング営業部長の伊藤隆博氏と、施設事業本部コンサルティング第二営業部 営業グループ マネジャーの田子元彦氏に話を聞いた。

「地域の人々の暮らしに一生涯の安心を提供する」

 東京都東久留米市にある滝山団地は、1960年代に整備された歴史ある大規模住宅団地だ。その滝山団地の向かいに2020年1月、介護と医療にワンストップで応える複合施設がオープンした。住宅型有料老人ホーム「アルゴの家 東久留米滝山」と有床診療所「黒目川診療所」だ。

田子 施主は医療法人グループG会さまです。理事長のMさまを中心に医師が集い、埼玉県朝霞市や東久留米市などで訪問医療をメインにしながら、地域に根差した医療と介護のサービスを提供してきました。医療法人グループ理事長のMさまと医療法人グループ介護事業者代表取締役のAさま、そして弊社は、埼玉県内で実施している医療や福祉に関する勉強会を通じて知り合いました。

田子元彦氏
田子元彦氏

 Mさまは、介護と医療を両輪で運営していく一方で、それだけではどうしても最期の看取りまでケアすることに限界があると感じ、有床診療所と住宅型有料老人ホームが一体となった複合施設の構想を持つようになったそうです。通院もでき、訪問診療・訪問介護もしてくれる医療体制に、入院できる有床診療所と看取りまで行う住宅型有料老人ホームを兼ね備えることで、その地域の人々の暮らしに一生涯の安心を提供したいというわけです。

伊藤 最初にその構想についてお話をいただいたのは、2017年7月のことでした。元々、東久留米市で医療グループG会さまの介護事業者株式会社Hさまが介護サービスを提供していたのですが、それは別の事業法人が所有する施設に、運営事業者として参加する格好でした。滝山団地は50年以上の歴史があり、多くの高齢者が暮らしている一方で、東久留米市には大きな病院が一つしかないなど高齢者に対する地域包括ケアの観点からいうと、決して恵まれた環境ではありませんでした。そこで複合施設を作るのであれば、ぜひ東久留米市周辺でという思いがあったようで、当初は土地を探してほしい、というご依頼でした。

伊藤隆博氏
伊藤隆博氏

 いろいろと手を尽くすも、なかなかふさわしい土地を見つけることができないでいたところ、2018年3月にG会さまから東久留米市で理想的な土地が見つかったという連絡を受けました。駐車場だった場所で滝山団地の目の前に位置する、1,000㎡超の土地です。その土地をG会さまの介護事業者・株式会社Hさまが購入することになり、改めて弊社は建築の相談をお受けしました。

 理事長のMさまには、当初から木造建築というお考えがあったようです。木造の施設建設は弊社の得意とする分野。主に私の部署と弊社グループの三井ホームデザイン研究所で初期対応を進め、契約段階から田子の所属する施設事業本部がメインで担当することになりました。

田子 木造建築で1階が診療所、2階と3階が老人ホームというのは最初から決まっていました。設計プランのリクエストとして、まず有料老人ホームは賃料をできるだけ抑え、所得に関わらず一人でも多くの方が入居できるようにしたいといわれました。東京都の条例で有料老人ホームは、一部屋13㎡以上という設置基準のガイドラインがあります。ただ13㎡の部屋はそれなりに広く、その分賃料も高めの設定にせざるを得ません。

「アルゴの家 東久留米滝山」の居室。部屋のサイズを小さくし、その分リーズナブルな料金設定を実現した
「アルゴの家 東久留米滝山」の居室。部屋のサイズを小さくし、その分リーズナブルな料金設定を実現した

伊藤 何とか小さな部屋も作れないかということで、G会の方と一緒に東京都にヒアリングに行ったり、東久留米市に相談したりしました。その結果、部屋の広さを調整し、部屋数を増やせたことで、リーズナブルな賃料設定にできるめどが立ちました。

田子 なるべく早くオープンするため工期を短期間にしたいというご希望もありました。そのために今回は、あえて敷地面積をフルに使い切るのではなく、Ⅰ期・Ⅱ期工事計画を含めた、設計工期を短縮できる計画を提案させていただきました。