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自宅の延長線上で暮らせる老人ホーム

 こうした行政の指導要綱や開発条例等の規制がある中、居室数確保や工期の短縮、限られたスペース内での医療と介護施設の効率的なレイアウトなど、施主さまの要望に応えるため、三井ホームは行政と密に交渉しながら、プランニングを進めていった。2019年3月に建築がスタートし、同年12月に「アルゴの家 東久留米滝山」と「黒目川診療所」は完成した。

伊藤 建物全体に木のぬくもりを感じられる施設になったと思います。これは鉄骨造・鉄筋コンクリート造にはない木造建築ならではの魅力といえるでしょう。また歩行の感覚もまったく異なります。どうしても鉄骨造・鉄筋コンクリート造は床が硬くなってしまうのですが、木造に硬いという感覚はなく、歩いても長時間立ちっぱなしでも疲れにくい特徴があります。

「アルゴの家 東久留米滝山」の3階食堂。暖かな外光と木のぬくもりの中でくつろげる開放的な空間
「アルゴの家 東久留米滝山」の3階食堂。暖かな外光と木のぬくもりの中でくつろげる開放的な空間
「アルゴの家 東久留米滝山」の2階のスタッフルーム。2階は3階に比べ明るい木目調で統一
「アルゴの家 東久留米滝山」の2階のスタッフルーム。2階は3階に比べ明るい木目調で統一

 特に老人ホームの入居者さんは、転んで骨折などをしたら大変です。ケガや事故を防ぎやすいのも木造建築のメリットです。この施設に勤務するドクターや介護士さん、スタッフさんにとっても疲れにくく、体にも優しい材質といえます。

 自宅が木造建築の方にとっては、同じ木造の「アルゴの家 東久留米滝山」なら自宅の延長線上で暮らしていただけると思います。自宅と同じ快適さを確保するために、部屋数の割に浴室が充実しているのもこだわった点です。

2階の機械浴室
2階の機械浴室
3階の浴室
3階の浴室

田子 2階と3階は部屋数をたくさん取るために、いずれも中央にスタッフステーション、南側に食堂という配置にし、両サイドに居室を設けるレイアウトにしました。設計担当者や施主さまとも議論を重ね、これが最も効率的な配置だという結論に達しました。行き止まりのない回遊動線なので、部屋数が多くても巡回しやすい構造になっています。

 1階の診療所は、病床と外来のスペースを鉄扉で区切り、スタッフの動線も含めてきっちり分かれる間取りにしました。難しかったのは厨房の位置ですね。2・3階の老人ホームの食事も1階の厨房で作るため、厨房のスタッフさんには独自の独立した動線が必要になります。役所の指導なども考慮しながら試行錯誤し、効率的な間取りになったと思います。

 外観に関しては、「病院や老人ホームらしくないようにしてほしい」というリクエストでした。そこで道路側の正面にこの複合施設の顔となるダークブラウンの壁をつくり、一見すると木造建築には見えないモダンな印象を与える工夫をしました。さらに建物自体も3色のパターンで構成し、落ち着きと品のある外観を追求しました。

3色で構成した外観
3色で構成した外観
3色で構成した外観
3色で構成した外観

 インテリアにもMさまのこだわりを反映させました。1階の診療所は清潔感を重視し水色と白を基調に明るい空間に。2・3階は間取りがほぼ同じなので、どちらのフロアにいるのか雰囲気でわかるようにしたいということで、2階は明るい木目調、日当たりのいい3階は、落ち着いた木目調の高級感のあるデザインで差別化しました。

1階の待合室。ブルーを基調に清潔感を重視した空間に
1階の待合室。ブルーを基調に清潔感を重視した空間に

環境にもやさしい木造建築の可能性を追求する

 開設前の内覧会には、地域住民を中心に400人以上の人が訪れた。「近隣の挨拶にお伺いした時から地域の方々に期待されていることを実感していました」と田子氏は振り返る。政府が掲げる地域包括ケアシステムとは、人生の最期まで住み慣れた地域で自分らしい生活を送れるよう、医療や介護の体制を整備することに他ならない。「アルゴの家 東久留米滝山」と「黒目川診療所」は、まさにそれを体現する施設といえる。

田子 地域包括ケアシステムを実現するこの施設では、体調を崩されたら外来で診療所をご活用いただき、もし訪問診療が必要になれば在宅で訪問外来・看護・介護をお受けいただけます。外来や訪問診療での十分なケアが難しくなった方には、有料老人ホームへの入居をご案内できます。入居された後も診療所で診察を受けたり、必要なら入院して治療を受けることもできます。最期まで安心してお過ごしいただけるように、看取り介護も行っています。

 三井ホームは、住宅メーカーですので、こうした医療施設なども住宅の延長線上で考え、建築しています。だからこそ、今回のように「入居者が自宅で過ごすのと変わらない快適さを確保できる施設にしたい」というオーダーにも応えられたと思います。地域包括ケアシステムの受け皿となる施設には、「住まいづくり」の発想やノウハウ、知見が不可欠といえるのではないでしょうか。

 三井ホームでは、医療施設や介護施設以外にも、保育施設や商業施設など、木造の施設建築の分野で多くの実績を持つ。田子氏は「もっと木造の施設建築の可能性を広げたい」と意気込む。

伊藤 環境への配慮が重視される昨今では、木造建築のメリットが改めて見直されている側面もあります。特に大規模な施設ではなく、低層の中規模の施設、例えば学生寮・社員寮、コンビニエンスストア、自治体の庁舎など木造ならではの魅力が生きる施設はまだまだあります。

田子 木造建築は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて建築コストが抑えられ、工期が短くできます。建物は長期的に利用できる構造にも関わらず、税法上の減価償却期間が短いです。そのため経費として計上ができ、キャッシュフローが良くなるという実利的なメリットが大きいのも木造のいいところです。環境にもやさしい木造建築の可能性をこれからも追求していきたいですね。

三井ホーム

埼玉コンサルティング営業部長

伊藤隆博氏

三井ホーム

施設事業本部
コンサルティング第二営業部
営業グループ マネジャー

田子元彦氏

 

 

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0120-06-2331
9:00~18:00  定休日/水曜・日曜・祝日(一部エリアは土曜・日曜・祝日)

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