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連載シネマチャート

「正月くらいうちのジヨンを…」あの大ベストセラーついに映画化 「82年生まれ、キム・ジヨン」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

大学の先輩にあたるデヒョン(コン・ユ)との結婚を機に会社を辞めたジヨン(チョン・ユミ)は、2歳になる娘の子育てと家事に追われ、心身ともに疲弊していた。お正月、釜山にある夫の実家に帰省し、義母への気遣いと家事の手伝いで心も身体も休む暇がない。台所に立ちっぱなしだったジヨンは、自身の母が乗り移ったような口調で「正月ぐらいうちのジヨンを実家に帰してください」と、義母に文句を言い放つ。その後も、亡くなった祖母や夫婦の共通の知人などが乗り移り、そのときの記憶が抜け落ちる現象が続く。デヒョンは他人が乗り移ったような言動は伏せながらも必ず病院に行けとジヨンに告げるが……。

〈解説〉

現代女性の生きづらさを描き、日本でもベストセラーとなった同名小説の映画化。キム・ドヨン監督の長編デビュー作。118分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆働く女にとってのケース・スタディ的な物語展開。些細な憤懣も巧くすくい上げている。憑依場面(?)はもっと強くても。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆答の出しにくい難問には違いないが、語りをもう少し工夫してほしい。自身のエゴを点検できない登場人物が多すぎる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆社会的に自立していた女性の、子育てに没頭する幸せでもあり異常な束縛の時間を描く。感受性の扉が憑依の入り口に。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆原作を平易に咀嚼した映画化。他者視点を立体的に取り入れ、「無意識の暴力」とも言える抑圧の棘を丁寧に描いている。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆儒教の影響が強い韓国ゆえ、女性蔑視表現の数々はさすが梨花女大出身の著者。療法としてのブレインダンプにも注目。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『82年生まれ、キム・ジヨン』(韓)
10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

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