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20歳年上の“美魔女”61歳と“心中”した元ヤクザ…なぜ二人は死ななければならなかったのか

 九十九里浜に面する千葉県長生村。午前4時前、暗闇を裂くような「パーン」という音を聞いた住民が外に出ると、JR外房線の踏切内に停まったままの白いトヨタ・アクアを見つけた。

「おい、大丈夫?」

 呼びかけても車内の男から応答はない。400キロ以上も旅をしてきたその男は、約7キロ離れた茂原市内の農道で内縁の妻を射殺した後、自らの頭を撃ち抜いていたのだ――。

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 事件翌日の9月23日、茂原署は二人の身元を愛知県愛西市の梅田慎二(41)と、同県蟹江町の金正枝さん(61)と発表。

「正枝さんの死因は頭と首を撃たれたことによる外傷性ショック。梅田の車の中からは回転式拳銃が見つかった」(全国紙記者)

拳銃心中した梅田

 梅田は幼い頃に一家で宮崎から愛知に移り住んだ。母親思いの子供だったが、中学卒業後にはバイクや車で暴走するなど地元では“ワル”として有名に。

「一時は組に所属していた元ヤクザで、全身イレズミだらけです」(捜査関係者)

 約20年前、元妻との間に息子をもうけたが離婚。建設会社を興し、5人以上の従業員を抱えるようになったが、身辺ではトラブルが絶えなかった。