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 そんなワンマン経営だった吉文氏が突如「会社の代表権を譲り、いろいろ整理したい」と長女ら親族に言い出したのは3年ほど前だった。

吉文氏が運営する施設の前にある石碑 Ⓒ文藝春秋

「父も年を取り、『会社の経営を長女夫婦に任せたい。A子との関係も整理したい』と父本人が言い出しました。父は、長男と折り合いが悪かったので、専務をしていた私の旦那に『後任を任せたい』との説明だった。

 会社の顧問弁護士や専務らが同席して話し合い、母との離婚については、父の貯金から金銭を支払うことで合意。母側は離婚協議書を作成しました。ところが、そこに抜けていた代表権譲渡の項目を加筆するように求めると、父は『今度やるから』『明日やるから』『絶対にやるから』などと言いながら離婚の手続きを先行させました」(長女)

 A子さんは、子供たちに保育園を譲るという吉文氏の言葉を信じて、2019年11月に離婚届に判を押した。A子さんが当時の心境を振り返る。

「離婚が成立すると、態度を一変させた」

「何もできない私が離婚届にサインしたのは、会社の経営権を譲渡させ、子供に何かを残すことができるのなら、という一心からでした。しかし、彼は離婚条件の一つだった会社の経営権を娘婿に譲る約束を反故にしたのです。離婚が成立すると、彼は『経営権は一生、死ぬまで変えない』と態度を一変させました。最初から嘘をついて騙し、偽って離婚を成立させた。最後まで彼の誠実な態度は見られませんでした」

 元妻のA子と長女の告白について吉文氏の話を聞くため、取材班は彼の自宅へ向かった。

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