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元欅坂46・長濱ねる「空白の1年」の真実 人気バンドボーカルと「結婚前提の真剣交際」、そして……

突然のグループ卒業から1年で芸能界復帰。彼女に何が起きたのか?

《女子の世界の難しさに直面したこともありました》

「長濱は長崎・五島列島の出身です。アイドルになるにあたり、17歳で長崎から上京してひとり暮らしを始めた。兄と姉が1人ずついる3きょうだいの末っ子で、生来、寂しがり屋なんです。グループのメンバーたちに囲まれているとはいえ、基本的には皆ライバル。東京での生活は、寂しかったと思います。孤独を抱え込んでしまうタイプなんです」(欅坂関係者)

 ソロ写真集「ここから」(講談社)のあとがきでは、小学校2年生で引っ越した長崎市内の小学校になじめなかったことをこう告白している。

長濱ねる写真集「ここから」(講談社)は大ベストセラーに

《いきなり転校した大人数の学校にうまく馴染むことができなくて……。それで、私も心を閉ざしてしまったので、クラスの中で浮いているのかなと思うときもありました。(中略)これはいまだにコンプレックスなんですけど、『声がぶりっ子してる』とかそういうことで反感を買ってしまったり、女子の世界の難しさに直面したこともありました》

「学校では苦労したようですが、教師の両親に育てられたこともあって根が真面目で、中学時代にはアメリカへホームステイしたりもしていました。勉強はかなりできる方で、高校は長崎有数の進学校。入学後はかなり真剣にクイズに取り組んで、県大会の決勝まで勝ち上がっています。アイドルとしては珍しいタイプかもしれませんね」(前出・欅坂関係者)

復帰直後から多くのオファーを受けるなど、長濱ねるの人気は健在だ Ⓒ文藝春秋 撮影・細田忠

けやき坂でも欅坂でも“ひとりぼっち”

 欅坂46加入の経緯も長濱は「異例」だった。2015年の欅坂1期生オーディションの最終審査を母親の反対で棄権し、一度は不合格に。しかし本人の希望を受けて父親が運営に相談した結果、長濱1人だけの「けやき坂46」が結成された。その後オーディションで11人が加入して本格的にグループ活動が始まったが、この“ひらがなけやき”の位置づけについて、運営のトップである今野義雄氏はこう表現している。

《ひらがなはもともとアンダー的な位置ではなく「長濱ねるのために仲間を作ってみてはどうだろう?」という秋元先生のアイディアが根本にあります。だから「自分たちは何者なのか」と自問自答する宿命を背負ったグループなんです》(「Quick Japan」2018年1月号)

「けやき坂で長濱さんは最初から別格扱いでした。欅坂にも2ndシングル『世界には愛しかない』以降、兼任で合流しましたが、そこでも“特別枠”。もともと引っ込み思案で、同期もいない彼女は、どうしても“ひとりぼっち”になりがちでした。しかも欅坂はメンバーの結びつきが強くて同調圧力も強い、よくもわるくも“女子校”的なグループ。激しいいじめや嫌がらせにあったメンバーもいたようですし……」(前出・欅坂関係者)

 既報の通り、2017年の秋、欅坂の5枚目のシングル「風に吹かれても」発売前に平手友梨奈が起こした「欅坂+けやき坂合同選抜“拒否”事件」をきっかけに、“ひらがな”と“漢字”の2グループの兼任が事実上許されない状態となり、長濱は苦悩の末に欅坂への専任を選択した。

欅坂46の5枚目のシングル「風に吹かれても」

人気が出るほど、長濱はグループで孤立

 それでも、グループ内での孤立とは裏腹に、ファンは長濱を支持した。

「AKB48グループと乃木坂46や欅坂46の坂道グループから人気若手メンバーを選抜した『坂道AKB』の楽曲『国境のない時代』では、SKE48の松井珠理奈(23)、HKT48の宮脇咲良(22)、乃木坂46の齋藤飛鳥(22)らがいる中で、長濱はセンターを任せられました。写真集『ここから』は、現在までに22万部を突破、これはソロ写真集としては、欅坂の中でダントツです。欅坂の“裏センター”とも呼ばれていましたが、それどころか、実情は平手との“2枚看板”というべき状態でした」(芸能関係者)

長濱がセンターに立ったデビュー2周年ワンマンライブ(武蔵野の森総合スポーツプラザ、2018年04月08日)

 しかし皮肉なことに、長濱の人気が出れば出るほどに、グループ内での孤立は深まっていった。欅坂は“カリスマ”平手友梨奈を絶対的な頂点に戴くことでギリギリのバランスを保ってきたグループであり、その歪んだ構造に過剰適応した数人のメンバーが、“平手原理主義”とも言える状態に陥っていたのだ(「【脱退の真相】平手友梨奈が全メンバーを前に「欅坂+けやき坂」合同選抜を拒絶! “因縁の相手”長濱ねるが…」)。