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連載シネマチャート

高額治療薬が買えない…!ジェネリック密輸販売事件の実話を描く 「薬の神じゃない!」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

2002年、上海。男性向け強壮剤を販売しているチョン(シュー・ジェン)の店を、慢性骨髄性白血病を患うリュが訪れる。国内で認可されているスイス製の治療薬が高額なため、同じ成分で安価なインド製のジェネリック薬を手に入れてほしいという依頼だった。チョンはカネに目がくらみ、薬の密輸販売を開始する。白血病患者のコミュニティの力を借りて事業は拡大していくが、警察に目をつけられて撤退を余儀なくされる。しかし、安価な薬を絶たれた患者たちの悲痛な叫びに突き動かされ、再び密輸を開始し、採算度外視の価格で販売を始めるが……。

〈解説〉

中国で実際に起きた「陸勇事件」を元にした社会派エンターテインメント。国内で爆発的なヒットを記録し、国内外の映画賞を数多く受賞。監督・脚本は本作が長編デビュー作となるウェン・ムーイエ。117分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆きわどい金儲けのつもりが人助けになってしまう。これがほぼ実話とは。難病でつながる俗と聖。笑わせ所もいくつか。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆ずいぶん大雑把な撮り方と思ったが、これくらい野太い描線でなければ狙いが伝わらない映画。医薬品の世界は伏魔殿だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆金儲けしか頭にないという怪しさがある分、正義感ではなく患者たちを見捨てた悔いの念が深く描かれ、素直に泣けた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆中国版『ダラス・バイヤーズクラブ』!? 実話のこってり味付けはボリウッドに近く、大文字の「社会派娯楽映画」を堪能。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆悲劇をユーモアの糖衣で包んだお薬。まさに中国版ダラス・バイヤーズクラブ。流動的なカメラに収まる役者達が最高だ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『薬の神じゃない!』(中)
10月16日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
http://kusurikami.com/

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