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舌の筋肉を鍛えたらアトピー、うつが改善 毎日のあいうべ体操で

genre : ライフ, 医療

舌の筋肉を鍛えたらアトピー、うつが改善 毎日のあいうべ体操で

手足と同様に衰えてゆく舌

 

側面にギザギザの歯形がついた舌。舌圧が低いとつきやすい

 筋力測定で握力や背筋力を測ったことはありますね。では、舌の筋力は?

 「知らない」「初めて聞いた」という人がほとんどじゃないでしょうか。実は、舌圧を測ることで舌の力がわかります。歯科医院では、この舌圧測定が保険適用になっています。みらいクリニックでも患者さんの舌圧を測定しますが、保険点数はありませんので無料で行っています。それはさておき、舌の力は全身の力と関係があり、舌圧が弱い人は握力や脚力など全身の筋力も弱っていて、年齢とともに低下します。舌圧が弱いということは、全身の筋力も衰えているサインですから見逃せません。

 食べる・飲むなどエネルギーを取り込むこと、発声や舌打ちなどコミュニケーションをとること、ペロッとなめてみて味わったり、体に危険な食物を回避したりすることなど、舌の役割はたくさんあります。喉から手が出るほどという表現がありますが、舌はまさに筋肉そのもので、鍛えなければ手足と同じように弱っていきます。マスク生活が長くなって表情筋を使わなくなったり、リモートワークでしゃべらない生活が続いたりすると、舌の力も衰えがちです。

 

※今井一彰著「舌トレ」(かんき出版)より

簡便に測れる舌圧 弱いと口呼吸に

 舌はいろいろな方向に動かすことができますから、その力を測定するのは容易ではありませんでしたが、測定器の先に付いている小さな風船を口腔内に挿入し、上あご方向に押しつける力で簡便に測れるようになりました。

 この舌圧が低いと、口が開きやすく口呼吸になってしまったり、いびきをかいたりしますし、舌の側面がギザギザに波打つように変形します。これは 歯痕(しこん) と言って舌の力が弱くなり、本来上あごにピタッと張り付いている舌の位置が下がってしまって、下あごの歯形が付いたものです。これがあると慢性的な口呼吸が疑われます。