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連載シネマチャート

「全ての言葉を収録する」大計画は“Aから始まる単語”で早速行き詰まり…『オックスフォード英語大辞典』誕生のドラマ 「博士と狂人」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1872年、ロンドン。アメリカ人の元軍医大尉マイナー(ショーン・ペン)は殺人を犯したが、南北戦争で精神を病んだために責任能力が認められず無罪となり、ブロードムア刑事犯精神病院に拘禁される。同じ頃、オックスフォード大学が編纂する英語辞典の責任者に、貧しい家庭に生まれながらも独学で言語学者となったマレー(メル・ギブソン)が任命される。すべての言葉を収録するという無謀ともいえるプロジェクトは、Aから始まる単語の段階で行き詰まる。しかし、マイナーが病院で作成した大量の用例集のおかげで大きく前進する。2人は固い絆で結ばれるが、大英帝国の威信をかけた一大事業に犯罪者が関わっていたことが、問題視されてしまう。

〈解説〉

原作は、完成まで70年以上かかった「オックスフォード英語大辞典」の第一版誕生に秘められた友情とドラマを描いたベストセラー。監督・脚本のP.B.シェムランの長編初監督作。124分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆S・ペンは熱演だが、息を抜く所が少なく、観ていて疲れた。博士との関係、もっと描写が欲しい。時代色を楽しんだ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆賢者と狂人の相互乗入れや、クラウドソーシングを超えた瞬間の喜びが伝わってくる。米国での酷評はあまりにも感情的。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆文字を辿って苦しむマレー博士と言葉に対して厳格なマイナー元軍医の出会いが奇跡。友情の行方にハラハラ感情移入。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆『舟を編む』や『マルモイ』と並ぶ辞書作りの話だが、異端の地で芽生える情愛の線が太い。特濃のW名優共演に☆献上。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆オックスフォード英語大辞典にリベットされた男たちの狂気。愛溢れるメルギブ演出で更なる狂気に落として欲しかった。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『博士と狂人』(英、アイルランド、仏、アイスランド)
ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中
https://hakase-kyojin.jp/

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