もしクマに出くわしてしまったら?
「彼らは人間社会の活動に連動、学習して対応しており、扱いが難しい。さらに森林を出たクマは既に興奮状態で屋敷森、公園林、社寺林に走ります。その途中で動く人間に出くわすと、これを“排除”しようと攻撃するのです」(同前)
もしそんなクマに出くわしてしまった場合、どうすればいいのだろうか。
「最悪なのは背中を見せて逃げること。これをやるとすぐ襲われます。クマがまだ遠くにいる場合は、建物や電柱の後ろに隠れて動かないこと。もし襲われたら、立ったままだと頭部裂傷などを負い重傷化しやすいので、側溝やくぼ地、地面などに伏せて、身体の露出面を少なくする。もし農作業中で長柄物などを持っている場合は、打撃するよりも、大きく振り回して、自分を大きく見せるほうが効果的です」(同前)
クマは人間が思っているよりも、ずっと近くにいるのだ。
