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「あなたが大統領なんですよ」と切り返し…米大統領選討論会の“勝者”は44歳の司会者だった

2020/11/05

 10月22日、米大統領候補者による2回目で最後のテレビ討論会が行われた。共和党のトランプ大統領(74)も民主党のバイデン前副大統領(77)も相手を圧倒できなかった。

 そんな中、今回の勝者と言われるのが、司会者を務めたクリステン・ウェルカー氏(44)。トランプ氏がワクチンの完成目途を年末と答えると「専門家の見解より楽観的」と指摘。またコロナ対策の現金給付第二弾が行われていないことをトランプ氏が下院議長のせいにしたら、「あなたが大統領なんですよ」と切り返した。

「彼女は機関銃のようなテンポで話して仕切った。左派右派問わず視聴者の73%から『公平だった』など高評価を得た」(在米記者)

称賛を浴びたウェルカー氏(NBC NEWSのHPより)

 討論会の前は「彼女の父母はバイデンの支持者。不公平だ」と非難していたトランプ氏。だが、会の途中から「仕切り方に感心している」と手腕を認め、手を挙げて「反論させてください」と彼女に許可を請う場面も。

 彼女はどんな人物か。

「フィラデルフィア出身の彼女は幼い頃からジャーナリズム志望で、ハーバード大学でアメリカ史を専攻して卒業。2011年12月にNBCテレビでホワイトハウス特派員となり、翌年の大統領選挙期間中にオバマ氏やバイデン氏を取材した。朝のニュース番組に出て、朝の顔として知られています」(国際部デスク)

 討論会の司会者を選ぶのは、会を主催する大統領候補討論会委員会(CPD)という非営利の団体だ。民主党と共和党の担当者、メディア関係者が話し合う。

「選定基準は候補者や選挙の主要テーマに精通し、生放送の報道番組での経験が豊富なことなどです」(同前)