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「賞味期限を過ぎたら食べないほうがいい」が間違いである根本的な理由

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「賞味期限を過ぎたら食べないほうがいい」が間違いである根本的な理由

賞味期限を過ぎた食品は食べないほうがいいのか。科学ジャーナリストの松永和紀氏は、「賞味期限は『おいしく食べられる期限』なので、それを過ぎたら食べられなくなるわけではない。そのうえ、余裕を持って設定されているので、多少過ぎてもおいしく食べられる」という――。

写真=iStock.com/eldinhoid ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/eldinhoid

食品の期限をめぐる問題はプロですら誤解する

10月30日は「食品ロス削減の日」です。昨年施行された食品ロス削減推進法により定められました。ご存知でしたか? 食品ロス削減はSDGsにおいても重要なテーマとなっています。

食品を捨てるなんてもったいない。しっかり食べよう。期限切れの食品も。

でも、食べても大丈夫? 食中毒にならない? そもそも、期限切れはいつまでなら食べられる?……。

逡巡が起きますよね。インターネットを検索すると、記事やSNS等でこの問題に関する情報が大量に引っかかってきます。が、正直に言って多くの情報が間違いだらけ。賞味期限と消費期限、安全性と品質の話がもうゴチャゴチャです。

ただし、一般の人が間違えるのも無理はない。プロですら誤解しています。たとえば10月12日に株式会社バンダイナムコアミューズメントが公表したこのお詫び。「提供したドリンク4杯に賞味期限切れの食材を使用していたことが判明」として“深くお詫び”していますが、法律上は、食品加工時に賞味期限切れの食材を使うことは許されています。いくつか条件付きではありますが。謝罪なんて、する必要があったのかどうか……。

そこで、安全を守り食品ロスを抑えるための期限を巡るポイントをお伝えしましょう。ただし、先に書いておきますが、歯切れが悪いですよ。期限の話、とても複雑なのです。

1.まずは、消費期限と賞味期限を区別する

野菜などの生鮮食品には原則として期限は付けなくてよく、加工食品は消費期限か賞味期限を表示しなければなりません。

まず、どちらの期限がついているかを知るのが、食品の安全性を判断するうえで非常に重要です。