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6.1インチiPhone 12シリーズ 5つのポイントで“売れ筋”iPhone SEと比べてわかったホントの使い勝手

2020/11/06
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 iPhoneの新モデル「iPhone 12」シリーズの発売がいよいよ始まりました。先行して登場した「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」の2製品は、6.1型という、現行のスマホとしてはスタンダードな画面サイズを持つ、いわば「ふつうサイズ」の製品で、もっとも売れ筋になると予想されます。

 iPhoneにおける「ふつうサイズ」には、今春登場した第2世代「iPhone SE」もありますが、CPUやメモリの差、5G対応の有無といった明確な違い以外に、どのような点が異なるのでしょうか。今回は各製品を実際に使ってみた上で製品選びに直結すると感じられた5つのポイントに絞り、これら3製品の違いを紹介します。

iPhone 12 Pro(手前)とiPhone 12(奥)。いずれも高速・低遅延が特徴の次世代通信規格5Gに対応しています

1)画面サイズ:iPhone 12/12 Proが圧倒的に有利だが…

 ホームボタンを搭載するため画面の上下が狭いiPhone SEに対し、iPhone 12/12 Proはオールスクリーンと言ってよい広い画面を実現しています。例えば「文春オンライン」のインデックスページを表示すると、iPhone SEであれば見出しが5つしか入らないところ、iPhone 12/12 Proだと6つ入ります。上下にスクロールして見るウェブページなどでは、iPhone 12/12 Proが圧倒的に有利です。

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 ただしiPhone 12/12 Proは指紋認証を搭載しないため、マスクをしている場合はパスワードを使ってロックを解除するか、あるいはマスクをずらして顔認証を行わなくてはいけません。現在の新型コロナウイルスの状況では、iPhone SEのような指紋認証のほうが便利なシーンは多く、画面が広い反面、不自由さを感じることもあります。iPhone 11シリーズと比べて進化が見られないのは、少々残念に感じます。

左から、iPhone SE、iPhone 12、iPhone 12 Pro。iPhone SEだと「文春オンライン」の見出しが5つしか入りませんが、iPhone 12/12 Proだと6つ入ります

2)重量と持ちやすさ:形が変わって印象が変化

 iPhone SEとiPhone 12/12 Proは、ボディサイズこそひとまわり違う程度ですが、軽さはiPhone SEの圧勝です。軽量スマホのボーダーラインと言える150gを切るiPhone SE(148g)に対し、iPhone 12は162g、さらにiPhone 12 Proは187gと、このクラスのスマホとしては重めです。 軽さを優先してスマホ選びをするならば、特にiPhone 12 Proは、かなり不利といえるでしょう。

側面が丸みを帯びたiPhone SE(左)と異なり、側面が垂直にカットされているiPhone 12/12 Proはボディ端ギリギリまでディスプレイを広げることに成功した反面、手に持つと角があたって痛い場合も?

 また側面が垂直になったボディは、初代iPhone SEやiPhone 5s以前のスマートなデザインを踏襲しており、ボディ端ギリギリまでディスプレイを広げることに成功していますが、持った時に角が手に当たるため、実サイズよりも大柄に感じるほか、持ち方によっては手が痛くなります。従来のiPhone 11と比べてもかなり存在感がありますので、店頭で実機に触れてみることをおすすめします。