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無関係のスカウトまで巻き込む異常事態へ

 以降、西田容疑者らが姿をくらます一方、住吉会系の2つの組は追い討ちをかけるかのように、歌舞伎町で「スカウト狩り」を始めた。殴る蹴るの暴行を重ね、血祭りに上げられる“生け贄”の数も増えていく。

 騒動に巻き込まれたスカウトの男性は「ナチュラルに関係ないスカウトまで全部目の敵にされてボコられた。当時は一般人の振りをして見つからないようにしていた」と周囲を何度も確認しながら小声で話した。

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 無関係のスカウトまで巻き込む異常事態。背景には住吉会の内部抗争があるという説もある。

「賢総業も聡仁組も住吉会二次団体の幸平一家の有力傘下組織。幸平の加藤英幸総長は高齢で、誰が跡目を担うのかについては決着が付いていない。より多くのスカウトを狩った方が次世代争いで有利になると下っ端が考えて競争が激化したようだ」(暴力団関係者)

 今回の抗争で組織力や資金力に長けたスカウト軍団の実態も明るみに出た。捜査関係者は「こうしたケンカでどちらかの肩を持つことはない。粛々と全容解明を進める」と語る。歌舞伎町のスカウト狩りは今、沈静化しているという。

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