今季、45イニング連続無失点の球団記録を樹立した中日の左腕エース・大野雄大(32)。今オフFAの一番の目玉である。
「今シーズンは『今日も俺が一人で投げ切る』と自分に言い聞かせてマウンドに上がり、これまで完封6つ。中継ぎ陣からは『大野さんの登板日は休めるから体が楽になって助かる』と最敬礼されるほど信頼を勝ち得ている。キャンプで直球に磨きをかけ、平均球速が140キロ台後半まで上がったことが躍進につながった」(スポーツ紙デスク)
京都生まれで京都外大西高、佛教大と進んだ生粋の京都人。大学4年のシーズンは肩のケガで投げられなくなったが、それでも2010年のドラフトで1位指名した中日には「感謝の気持ちを忘れずにやりたい」と今も恩義を感じている。
12年には大学同級生の美優奈さんと結婚し、女児2人を授かった。
「2年前に名古屋市内に大豪邸を建てた際には“生涯中日”で行くのかと囁かれました」(球団関係者)
だが、実はこんな一面も。
「学生時代から親族の影響で大の阪神ファン。藤川球児に憧れ、背番号は同じ22を選んだほどです。プロ入り後は表立って“猛虎愛”を語ることはなかったが、密かに阪神の先輩選手と交流を持つなど情報収集は続けていた」(同前)
そこで気になるのは来季の行方だが、阪神も大野の獲得に本腰を入れ始めた。
「藤川、福留孝介、能見篤史らベテランの放出・引退で浮いた約5億円を加えて、3年契約、総額10億円以上の獲得プランが水面下で動いています」(球界関係者)
さらに、あの球団もいる。
「エース菅野智之の大リーグ移籍が濃厚な巨人も、先発の柱になる大野を狙っている。資金力にあかせて、他球団以上の契約を提示してくるでしょう」(同前)