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連載シネマチャート

“時代の寵児”はなぜ社交界から追放されたのか? 「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」を採点!

シネマチャート

〈解説〉

『ティファニーで朝食を』(58)や『冷血』(66)で知られる、20世紀アメリカ文学を代表する文豪トルーマン・カポーティ(1924~1984年)の素顔に迫り、栄光と転落を描いたドキュメンタリー。副題の「真実のテープ」とは、1997年に出版された評伝『トルーマン・カポーティ』のために、著者のジョージ・プリンプトンが集めた関係者の証言テープのこと。その音声をベースに、カポーティの養女や作家、女優、ジャーナリストなどを撮り下ろしたインタビューを加えた本作は、時代の寵児となった作家が社交界から追放された理由や、未完の遺作『叶えられた祈り』の執筆の背景を明らかにする。オバマ政権時のホワイトハウスでソーシャル・セクレタリーを務めた経歴を持つ、イーブス・バーノーの初監督作。98分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆“虚飾”を生き切るとは大変なことだと、好悪入りまじった複雑な気分。実際の映像がふんだんに残っているのが有難い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ミイラになってミイラを獲りにいったはずが観察者に戻っている。宿命か。この人とは縁遠い気がしていたが、考え直す。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆カポーティの容赦なさは、自分に対してより過酷だったと感じた。彼の特別な人生を語る面々の詳細を是非手元に観覧を。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆オーラル・バイオグラフィ型の構成が秀逸。『市民ケーン』や『羅生門』のように認識差も含む多層的な人物像の乱反射。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆オープンリールテープによる録音を中心に構築された有毒な天才作家のオーラルヒストリーに大満足。当時のNYは最高。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』(米、英)
11月6日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
http://capotetapes-movie.com/

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