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2020/11/14

私の日常は「ケツかっちん」のラッシュアワー

 業界用語に「ケツかっちん」という表現がある。「ケツ」は「お尻」で、「かっちん」は「ぴったり」くらいの意味で、合わせて「ケツかっちん」は、「ぴったり時間に終わらせる」ことを指す。こうやって書くとあんまりお上品な言葉ではないが、生放送はこの「ケツかっちん」の連続だ。

©文藝春秋

 何時何分何秒までにこのニュースを終わらせなくてはならない、の場合、「〇時〇分〇秒ケツかっちんで~す」と指示が入る。そして生放送を毎日やることは常に一日の行動に「ケツかっちん」があるわけで、毎日〇時〇分までには局なり現場なりに居て、〇時〇分〇秒ぴったりに放送を始めなければならない。だから勢い放送開始までの段取りがすべて逆算方式で「ケツかっちん」になってしまう。

©文藝春秋

 私の日常はそんな「ケツかっちん」のラッシュアワーみたいなもんだった。「新しい日常」はだから「ケツかっちん」の無い時間の流れのなかで、しばらく立ち止まって、よくよくあたりを見回して、自分なりにテレビとニュース、ちょっと偉そうに言えばテレビのジャーナリズムを、考えてみたい。

◆ ◆ ◆

 安藤優子さんの寄稿「ケツかっちんの無い日々」は、「文藝春秋」12月号の「巻頭随筆」と「文藝春秋digital」に掲載されています。

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