11月8日、ロッテとの直接対決に敗れ、CS出場の夢が絶たれた西武。追い上げムードのチームの足を引っ張ったのが平尾博司二軍打撃コーチ(44)である。
発端は10月16日、1人の選手が「私物が無くなった」と申し出たことで球団が調査を開始。すると――、
「昨年新設された二軍寮の防犯カメラに、平尾コーチが選手の靴を盗む場面がバッチリ映っていたのです。しかも自分で履いて堂々と球場に来ていたというから驚きでした」(球団関係者)
さらに翌17日には、8月下旬に発生したもう一件の窃盗を確認。本人も犯行を認めたため、10月31日付で契約解除となった。
平尾コーチは1994年、埼玉の大宮東高からドラフト2位で阪神に入団した。
「入団3年なのにポルシェを買うなど、見栄っ張りなところがあった。4年で『遊びたい』という理由で寮を出ましたが、翌年、野村克也監督から『もっと練習しろ』と寮に戻されていましたね」(阪神番記者)
阪神ではケガなどもあって結果が出ず、01年のシーズン途中で西武に移籍。
「長い茶髪と週1の日焼けサロン通いの黒い肌、奔放な性格から『チャラ尾』の愛称で一躍、人気選手に。勝負強い打撃で3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献しました」(西武番記者)
12年の引退後は球団職員となり、小中学生を指導する「ライオンズアカデミー」のコーチとして活動。さらに地元のテレビやラジオでレギュラー番組を持つなどチームに貢献していた。