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デンマークでミンクに新型コロナ変異種見つかる 殺処分には「法的根拠なし」

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ミンク殺処分めぐり混乱 政府命令「法的根拠なし」―デンマーク

 【ロンドン時事】世界最大のミンク毛皮輸出国のデンマークが、新型コロナウイルスの変異種が見つかったミンクの処分をめぐり揺れている。政府はミンクの全頭殺処分を命じたが、法的不備が見つかったため対応が混乱。変異種は開発中のワクチンが効かなくなる恐れがあり、事態の推移に国際的な関心が集まっている。

 政府は4日、北部の家畜ミンクに新型コロナの変異種が見つかり、人への感染も確認されたと発表。国内で飼育される全頭(推定1500万~1700万匹)の殺処分を命じた。しかし、感染地域外にこの命令を適用させる法的根拠がなかったことが後に判明。報道によるとフレデリクセン首相は10日の議会で、殺処分を義務付ける法的権限がなかったことを認めた上で、「対応を急いでいたとしても(殺処分に)新法が必要であることを明確にすべきだった。申し訳ない」と謝罪した。

 一方感染域内での殺処分は進められ、これまでに約250万匹が殺された。反対派や経済的損失を被る農家は強く抵抗、ある飼育業者は地元テレビで「不当だ」と怒りをぶつけた。政府は域外の処分については農家の協力を仰ぐ方針だが、補償問題も絡み円滑に進むかどうか不明だ。

 変異種が拡大する事態を恐れる欧州は警戒を強めており、英政府はデンマークからの英国居住者以外の入国を禁じた。ガーディアン紙によると、デンマークの感染症専門家は「最悪のシナリオは(変異種を通じた)新たなパンデミックがデンマークから始まることだ」と警告した。

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