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ステーキ、フォアグラ…どんなに食べても「食べ放題」で絶対に元を取れないワケ

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ステーキ、フォアグラ…どんなに食べても「食べ放題」で絶対に元を取れないワケ

食べ放題で元を取るにはどうすればいいのか。データサイエンティストの松本健太郎氏は「残念ながら食べ放題で元を取ることはできない。そう考えてしまうのは、人間には『損をしたくない』という本能があるからだ」という――。

※本稿は、松本健太郎『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/GoodLifeStudio ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/GoodLifeStudio

「食べ放題」はなぜ人気なのか

好きな食べ物を、好きな量だけ、何度でも食べられる「食べ放題」システムは、まさに「強欲」を地で行くような食事のスタイルです。

日本における食べ放題の歴史は実は新しく、1958年8月に新しく開館した帝国ホテル第2新館のレストラン「インペリアルバイキング」が始めたのが最初だと言われています。新館の目玉となるレストランを探していた当時の帝国ホテルの犬丸社長が、旅先のデンマークで北欧式のビュッフェ「スモーガスボード」に出会ったのがキッカケだそうです。

日本にはそれまでなかった「食べ放題」システムに感動した犬丸社長は、その仕組みを日本に輸入しようと考えました。ただ「スモーガスボード」という日本人にはあまり馴染みのない名前だと人気が出ないと考え、その新名称を社内公募します。

「北欧と言えばバイキング」という、やや安直(?)な発想と、ちょうどその当時に『バイキング』という映画が上映されていて、その映画に登場する豪快な食事シーンが社員の印象に残っていたという理由で、「バイキング」という名前になったそうです。

当時の大卒初任給は12800円、一方で「バイキング」はランチ1200円、ディナー1600円とかなりの高級路線のレストランでした。しかし開店直後から人気に火が付き、全国各地に「食べ放題」システムが伝播していきました。

これが「バイキング形式」として知られる「食べ放題」システムの由来です。

人間の基礎的な欲求を満たす

この「食べ放題」システムが今に至るまで人気であり続けているのは、「好きなものをお腹いっぱい」食べられる満足感が最大の理由であるのは言うまでもありません。