〈あらすじ〉
2018年、タイ北部。地元サッカーチームの12人の少年とコーチは、練習後に立ち寄った森林公園の洞窟内で、突然の豪雨による増水に見舞われ、身動きが取れなくなってしまう。国内外から集まった軍や経験豊富なダイバーと遭難救助の専門家たちの捜索により、全員の生存が確認されたが、彼らは洞窟の入口から4キロも離れた地点にいた。遭難した日からすでに9日が経過しており、雨がまた降ればさらに水位が増してしまう。一刻を争う状況で、世界各国から集まった洞窟ダイバーたちによる、前代未聞の救出作戦が決行された。
〈解説〉
遭難から18日目に13人全員が救出された、タムルアン洞窟遭難事故を映画化。監督・脚本はアイルランド人の父とタイ人の母をもつ、バンコク出身のトム・ウォーラー。実際に救助に当たったダイバーたちが本人役で出演している。104分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆当時、強い関心を持って注目した事故。救出劇の話は興味深いものの、子供達はどう耐えたかの描写がもっと欲しかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆実際の事件は十分にハラハラしたが、狭くて暗い洞窟を考えると、映画にはしづらい題材。ダイヴァーの存在感はさすが。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆豪雨で水没しかけた洞窟の中を、タンクの限られた空気で救助できた事が奇跡。様々なプロが団結しての、必見の実話。
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森直人(映画評論家)
★★☆☆☆サスペンスの演出が薄い。救出劇を巡る周辺の情報を追うことに囚われ、実話の平板な再現に終わっているように思う。
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洞口依子(女優)
★★☆☆☆時折リアルなキャストに緊張するも、救出される少年側の情報量が足りないなど、映画の力もドキュメントとしても薄味。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『THE CAVE(ザ・ケイブ) サッカー少年救出までの18日間』(タイ、アイルランド)
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中
http://cave18.jp/
